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産業用蓄電池の輸送・保管 ~意外と知らない3つの重要ポイント~

産業用蓄電池の輸送・保管 ~意外と知らない3つの重要ポイント~

この記事では産業用蓄電池の輸送と保管の重要なポイントについてご説明します。
【サービス内容】
重量物輸送
【エリア】
関東・近畿・東北・九州
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産業用蓄電池の輸送・保管~意外と知らない3つの重要ポイント~

再生可能エネルギーの普及に伴い、大規模な産業用蓄電池の需要が世界的に高まっています。しかし、その輸送や保管には、通常の貨物とは異なる専門的な知識と注意が必要です。今回は、意外と見落とされがちな「産業用蓄電池」の輸送・保管における重要な3つのポイントを解説します。

本稿でご紹介する3つのポイントは、安全な輸送を実現するために不可欠な要素です。
重量物輸送・危険物輸送をする上で重量なポイントを本コラムで紹介するので、要点をしっかりと押さえておきましょう。


1. SDS(安全データシート)の重要性

産業用蓄電池は多くが海外から輸入されるため、付属するSDS(安全データシート)は外国語で作成されているケースが少なくありません。
しかし、日本国内で危険物を運搬する際には、日本語でかつ日本の法令(化管法等)が定める記載内容を満たしたSDSを準備する必要があります。
問題は、この点を十分に理解していない企業が少なくないことです。
外国語のSDSをそのまま使ってしまうと、ドライバーが緊急時に適切な対応を取れないだけでなく、法令違反となるリスクもあります。
したがって、危険物を輸送する際には 「日本語版かつ法令適合のSDSを必ず用意する」 ことが欠かせないチェックポイントです。

⇒★化管法SDSの標準的な書式はこちら

2. 専用車両の選定が製品を守る

産業用蓄電池は、コンテナ型が多く運搬はそのまま行います。
そのため、製品サイズや重量にあわせて特殊車両を用意し、輸送ルートの検討をするケースが多いです。
このような重量物を安全に運ぶためには、特別な車両が必要です。

  • ◎エアサス車:蓄電池は精密機器の集合体です。輸送中の振動は故障の原因になりかねません。路面からの衝撃を和らげるエアサスペンション付きの車両(エアサス車)は、製品を振動から守るために有効と言えるでしょう。
  • ◎特殊車両: 製品の長さ、幅、高さ、または総重量が一定の基準を超える場合は、「特殊車両」としての扱いとなり、事前に道路管理者に通行許可(特車申請)を取得する必要があります。この手続きには時間がかかるため、早めの計画が肝心です。

適切な車両を選ばずに輸送すると、製品の破損だけでなく、重大な事故につながる危険性があります。

八洲運輸は会社として長年にわたり重量物輸送に特化してきた実績があり、保有車両やノウハウを活かして、安全かつ確実な輸送と設置まで対応可能です。
ご不明点等ございましたら、いつでもお問い合わせください。


3. 保管時の注意点

基本的に危険物を保管するときは、輸送途上であるケースがほとんどです。
なぜなら、輸入品は基本的にどこかで保管するケースが多いからです。
しかし、ここで大きな注意点があります。

産業用蓄電池は、その種類や量によって消防法上の「危険物」に該当する可能性があります。危険物に指定された場合、一般的な営業倉庫(普通倉庫)での保管は法律で禁止されています。

保管するためには、消防法で定められた厳しい基準をクリアした「危険物倉庫」でなければなりません。危険物倉庫は、消火設備、避雷針、防火壁の設置などが義務付けられており、誰でも扱えるわけではありません。

「少しの間だから…」と安易に普通倉庫に保管してしまうと、法令違反になるだけでなく、火災などの大きなリスクを抱え込むことになります。輸送計画を立てる段階で、保管が必要かどうかを確認し、もし必要な場合は、必ず危険物倉庫を確保しておくことが不可欠です。

また、基本的に大型蓄電池のような荷物は、荷扱いする機材の関係で屋内保管はあまり現実的でなく、屋外保管のケースも多いです。
そして、実は仮貯蔵として保管しておくことが多いのです。
仮貯蔵は、10日間しか保管ができないため、長期間保管をするといったことはできなくなってしまいます。
また仮貯蔵する場合は、所轄の消防署に相談をしなければいけません。

このように危険物の保管には細かなルールがあり、対応できる物流企業を探すのに苦労するケースこともあると思います。弊社では、自社ネットワークで多くの協力会社との関係がありますので、お困りごとはぜひご相談ください。



  • 4. まとめ

    産業用蓄電池の物流は、専門的な知識と細心の注意が求められる分野です。

    今回ご紹介した3つのポイント
    ①法律に従った日本語版のSDSを必ず準備する
    ②危険物や大型な蓄電池に対応した適切な車両を保有する企業を選定する
    ③適切な危険物倉庫を選定する

    産業用蓄電池の輸送・保管は大型かつ危険物という2つの組み合わせをもつ商材です。
    依頼する際にポイントをおさえて、安全に輸送、保管ができる物流パートナーを探しましょう。
    そのため輸送を依頼する際には初めから1社だけに問い合わせるのではなく、複数社の条件を見て比較する必要があります。

    弊社では、長年関東エリアを中心に重量物輸送を取り扱った実績がございます。また、その中でも蓄電池も取り扱ったことも多くあり、ドライバーを筆頭に適切なノウハウを持った物流企業です。


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